「・・・・・・・・・・・・実は藍にね『優子さんの話をするのは、ワタシがいない時にしてね。 嫉妬しちゃうから』って言われてさ。 だから、優子の話はこれからも藍の前では絶対しない。 でも優子の実家に行くのは嫌じゃないと思うよ。 藍、優貴の事大好きだもん。 優子にも優子の両親にも感謝してるハズだもん。 ・・・・・・・・・・・それにオレ、思うんだよね。 もし優子と藍が出会っていたら、絶対良い友達になってただろうなって」







優貴の頭を撫でると








「ヨカッタね。 お母さんとオカンが出会わなくて。 お父さん、選べないでしょ」








優貴が涙目のまま『ニヤリ』と笑った。








ホント、優貴はこーゆー所が藍に激似。







「オレ、見た目も頭もフツーなんだけど、女を見る目だけは昔から秀でてたんだよなー」








ちょっと自虐気味に言うと








「ホント、唯一の特技だよね」








と、オレにそれ以外長所がないかのように、優貴に笑われた。







どんどん藍に似ていく優貴が、ちょっと怖い。 でも、嬉しい。