「・・・・・・・・・・・今度の土曜日、優子の実家に行かないか?? 仏壇に手を合わせに行こう。 優子に藍を紹介したい。 藍も挨拶したいだろうし」







オレって卑怯だなと思う。







『優子の仏壇に手を合わせに行こう』なんていわれたら、優貴は絶対に断らない。







でも







「・・・・・・・・・・・オカンは嫌じゃないかな。 お父さんの元カノの実家に挨拶って・・・・・・・・・・地獄じゃね??」








優貴は、藍を思って断ろうとした。








優子に似たんだな、優貴のこの優しさは。 








自分の狡さが恥ずかしくなる。