そんなお花畑なオレらは、残業する事なく就業出来た。








2人で駆け足に近い早足で会社を出ると、急いでスーパーに行って夕食の買出しをした。








そして一目散に優貴のいる我が家へ。









藍も『早く優貴に会いたい』と思っている事が伝わってきて、嬉しくて仕方がない。








藍の事が、好きで好きでどうしようもない。


















「ただいまー!!」







玄関のドアを開け、リビングに入ると








「あ、おかえりー。 早かったね」







ソファーで本を読んでいた優貴が振り向いた。








優貴の右手には、お義母さんから貰った法律の本が。 そしてテーブルにがはミルクティーが。








『子どもらしくねぇー』








思わず出た感想が藍と被った。








「今の子どもは、昔のガキより大人なんだよ」








優貴は、冷めた言葉をオレらに放つと、持っていた本に視線を戻した。








・・・・・・・・・・・・ホンットませガキだな、優貴。








「・・・・・・・・・・・戻してやる。 時間が経てば勝手に大人になるんだから。 優貴め、ガキんちょに戻してやるからな」








藍が小さく呟いて、夕飯の準備をしにキッチンへ行った。








「藍、手伝うよ」








オレもカバンを置いてキッチンに向かった。







夕飯の準備も、優貴をガキんちょに戻すのも、2人でやろうよ、藍。