正直に白状すると、優貴がオレと藍を見上げて、悔しそうに拳を握り締めた。







「・・・・・・・・・・・お母さん、関係ないじゃん。 お父さんはお母さんと夫婦だったワケじゃないし。 オカンは何の関係もない」







「関係なくないよ!! 優子さんは、優貴を産んでくれた大事な人だよ!! ワタシにとっても大貴にとっても凄く大切な人だよ!!」







優貴の言葉に、藍が涙目になりながら反論した。







優貴の気持ちが、寂しかった。







やっぱりオレたちに、優貴の心を開かせるのは無理なのだろうか。














「・・・・・・・・・・・ちがう。 オレが言いたい事はそうじゃない。 何て言えば、結婚式してくれるの?? だってお母さん、他人の幸せを祝福出来ない様な、そんな小さい人間じゃない。 馬鹿にしないで欲しい。 結婚式をしないのを、お母さんのせいにしないでよ」








優貴までもが涙目になって訴えかけて来た。