お通夜が終わり、仲間たちと帰り支度をする。 通夜に参列していた人々が、続々と会場を後にする。 やっぱり優子の子どもが気になり、探してしまう。 優子の子どもは、親戚の輪には入らず、エントランスにあるソファーに1人座っていた。 思わずその子に近寄る。 「・・・・・・・・・・優貴・・・・・くん・・・・・・だよね」 話す事など決まっていない。 でも、話しかけずにいられなかった。