「んーと、来週の・・・・『いつするつもりだったの?? 決めてなかったハズないよね?? 結婚式はいつ??』







藍が見ていたカレンダーを一緒に覗いた時、優貴がオレと藍の間に割って入って来た。








「優貴、学校遅れるよ。 イイからちゃっちゃと食べちゃいなよ」







藍が話を逸らそうと、優貴にゴハンを食べる様促す。







「ちゃっちゃと食うから、ちゃっちゃと教えてよ。 いつなの??」







優貴は話を逸さなかった。







「・・・・・・・・・・・・」







無言になる藍。







『お母さんの喪が明けていないから』と言えば、朝から悲しい記憶を蘇らせてしまうかもしれない。 『優貴の気持ちも整理が出来ていないだろうから』と言えば、優貴のせいで結婚式が出来ないような誤解を招いてしまう。







藍もオレも、慎重に言葉を選ぼうと、優貴の質問の返事が出来ないでいた。