「ありがとうございます。」


と言って、あたしはぺこっと
頭を下げた。

するとそこに、結菜ちゃんが
駆け寄ってきてくれた。


「乃愛、大丈夫?


「うん、大丈夫だよ。
ありがとう。あの人が
助けてくれたの。」


とあたしは手を差しのべて
くれた男の子を指差した。