体育館のなかは思っていたよりも明るくて、太陽の日差しがキラキラと眩しい。


両端を在校生の先輩に囲まれた通路を、ゆっくりと歩いて行く。




20メートルもないはずの通路が、やけに長く感じられる。


‥コワい先輩に目つけられたりしない‥よね?


今更になって湧き上がってきた不安を消し去ろうと、ギュッと握りこぶしをつくる。


‥まぁ、在校生のほとんどはこの春らしいぽかぽかとした天気のせいで、うとうとしているのだけど。(笑)











一瞬だけ、視界の右端がキラッと光った。



きっと、ガラスか何かで反射した太陽の光だろうけど、



緊張していた私は、光ったであろう場所にぱっと視線を送った。