《--ー新入生、入場ー-.》
♩‥♬♪‥♫♩…♬♫‥
コンクールなとで度々賞をとるほど有力な、高校自慢の吹奏楽部が、ゆっくりとメロディーを奏でる。
優しい音がなんとも心地よく感じられる。
これから入学式が始まる。
パカーーンと開いた体育館の入口扉。
さすがに私も緊張して、思わず背筋のシャキッとのばした。
‥やばいっ。
…き、緊張する‥っ!!
緊張のあまり少し意識がとんでいると、いつの間にか前の人が歩き出していた。
あわてて私も前に続くようにして体育館のなかに足を踏み出した。
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