教室に入ってさっそくおしゃべりに花を咲かせる私たち。(笑)


《--キーンコーンカーンコーン--》


「‥あ、チャイムが鳴っちゃった。
じゃ、またあとで話そうね。」

私の席で盛り上がっていた優衣と奏太は、自分たちの席にもどっていった。

ガラガラガラ---

「みんなおはようー!
今日からこのクラスの担任になった、しーまーだ、です。」


まるでドラマのように、黒板に「島田」と自分の名前をデカデカと書いた、担任の先生。


あついなー、この先生。‥そういえば、入試でこの学校にきたときも、こんなだっけ。



自己紹介をしたあとその勢いのまま熱く語り出した先生。

そんな先生の話を右から左へと流しながら、教室全体をゆっくりと見渡す。


入学したばかりだから、今の席順は名前順。

優衣の名字は倉本だから‥右から2列目、ちょうど真ん中の、なんとも微妙な席。

そして、奏太は橘だから‥これまた残念な右から3列目、1番前の‥島田先生の正面。

暑っ苦しい島田先生の話に、はやくもうんざりしている様子の奏太。

あはは、これでもうお奏太は昼寝できないな(笑)


‥ちなみに、私の席は右から5列、前から2番目。
まぁ微妙な席だけど、窓際から2列目というまぁまだましな席だからいいかな。

「---ということで、今の先生のありがたーーいお言葉を、ちゃんと胸に刻んでおくように!
‥あぁ、やばい!入学式まで時間がない!、ということで、みんな、いそいで廊下に整列してくれ!」




‥大丈夫なのかな、この先生で。(笑)