【アイドルにぶつかっちゃって!?】
'。*゚芸能系
――ドンッ…。
それは突然のことだったんだ。
私、川嶋千夏は
バイトが終わり、帰り道を歩いていた時
電灯が少ない道で人があまり通らないから油断していた。
まさか、トップアイドルの雅飛[マサト]に
ぶつかっちゃうなんて思わないじゃない?
ファンに追われてるっていう雅飛を助けたお礼に
えっ、"恋人になってやるよ"!?
何なに、一般人の私を巻き込んで
何企んでいるのよっ!?
強引で意地悪な、雅飛
×
無自覚美少女、千夏
千夏が雅飛に恋してることに気づくなんてまだまだ先の話です。
END.(笑)
ごめん、終わらす!!
【私に気持ち頂戴よ】
・*.゚切恋系
ねぇなんで、私じゃないの?
なんで、貴方は他のものなの?
なんで、今アナタは、私を抱きしめてるの?
ねぇ、なんで…
私にキスするの?
教えてよ……。
ねぇ、私を見てよ…。
ねぇ、私にアナタの気持ち頂戴よ…。
婚約者がいるのに、なんで私に構う彼。
私、セフレなんてヤだよ?
婚約者に触った手で、私に触らないでっ…
なんて言いたいけど、
触れてほしくないわけじゃない。
だから、今日もこうやってアナタと体を重ねる。
せめて、アナタの温もりだけ…感じさせて?
私はいつでもアナタを愛してます。
END.
【小さな嫉妬】
.'+。カップル
付き合い始めて半年。
彼とデートをする毎日。
私は自分の思いを伝えることの出来ない
プライド高い女だ。
ある日、
今まで感じたことのないモヤモヤが出来る。
大型ショッピングモールの中にある
ペットショップの女性店員さん。
私はただ、犬が触りたかっただけなのに…
彼は女性店員の説明に耳を傾けていた。
彼も家で犬を飼っている。
ただ、それだけで話は盛り上がった。
イライライラ…
ねぇ、なんでそんな楽しそうに笑っているの?
何デレデレしてるの?
ねぇ、私のことみてよ?
私と犬は放置?
ねぇ、その人と話さないでよ…
近くにいるのに、
遠く感じた彼を
私はただ不機嫌に見守るだけ。
END.
【夫への愛】
好きになって
恋人になって
結婚して
愛し合う夫婦になった、
あたしと彼。
毎日仕事で帰ってくる彼の顔をみて
あたしは今日も笑顔で
「おかえり」という。
そんな環境が、
会話が、
続くと思っていた…。
どんどん遅くなっていく、彼の帰宅。
待っていられずに寝てしまうあたし。
どんどん距離が、
彼との間に出来て
すれ違うようになったのは
いつから?
―ねぇ、いつ帰ってくる?
―また遅くなる。
そんなメールのやり取りばかり。
前の環境が幸せだったからか、
もどかしい…。
ねぇ、今日はちゃんと起きてるよ。
「おかえり」っていうよ。
だから、早く帰ってきてね?
あたしの大好きな大好きな旦那さん。
END.
【愛してるから嫉妬しちゃうの】
私と5年付き合ってる彼。
今日は彼の同窓会。
「ねぇ、女の方も来るよね?」
「当たり前だろ、同窓会なんだから。」
むぅ…気づいてよ…
行ってほしくないんだよ…
「行かないってのは…ない?」
「何、クラスの女に妬いてんの?」
「べ、べつにぃ~」
「あ、そう。まぁ、早めには帰ってくるからさ。大人しく待ってろよな」
つい、意地張っちゃう…
ホントはクラスの女の子に妬いてる。
だって、しょうがないじゃん?
彼のこと、
あなたのことを愛してるんだもん!
END.
【愛してるから意地悪する】
大好きな彼女との同棲してから1年。
2週間前に同窓会の案内する手紙が送られてきた。
高校の時の。
彼女とは高校が別だから、
当然俺のクラスメイトのことを彼女は知らない。
今日がその同窓会の日。
見送りの際に彼女は俺の服の裾を引っ張る。
「ねぇ、女の子も来るよね?」
「当たり前だろ、同窓会なんだから。」
「…可愛い子いっぱいいたらヤだな…」
なんて小さく呟く彼女に少し笑みがこぼれたのは言うまでもなく。
「ねぇ…行かないってのは…ない?」
「ない。何、クラスの女に妬いてんの?」
「べ、べつにぃ~」
ふっ…素直じゃないなぁ~
妬いててるってバレバレ。
ほんと可愛い彼女だ。
「あ、そう。まぁ、早めには帰ってくるからさ。大人しく待ってろよな」
ちょっと意地悪し過ぎたかな?
でも、まぁ、帰って来たらいっぱい甘えさせればいいか。
他の女なんて興味ねぇーよ。
俺が愛してるのは、
彼女であるお前だけなんだから。
可愛い彼女に意地悪して何が悪い?
愛してるから俺なりの愛情表現だ。
END.