俺が驚いているのを見た雪奏は

「…イヤ?」と言ってる。ヤバい…潤んだ目に軽く首を傾げる姿…今の俺にとってその姿は危険に過ぎないが…否定出来ない…。

「分かった…」そう言うと雪奏は

「着替えは箪笥にあるよ。」と言った。…婚約者で本人の了承を取っているとは言え、余り良い感じじゃない。…けど、やらなきゃな…箪笥を開けて目的の物を見つけると雪奏に振り向いて

「拭くから、上、脱いで?」と言うとゆっくり雪奏は脱いで俺に背中を向けた。俺は雪奏の背中をぱぱっと拭いて、雪奏にタオルを渡すと

俺は後ろを向き、雪奏が良いよって言うのを確認して振り向いた。雪奏を横にして濡れタオルを雪奏の額に乗せて

「ゆっくりお休み?」そう言うと雪奏は目を閉じて眠った。

…危なかった。雪奏の背中、キレイだった…


拷問だ!…そう思った。

その後鈴美さんがお皿を回収しに来て出たのを確認するとこっそり洗濯物を洗濯機に放り込んどいた。