ー時宮邸。雪奏の部屋side颯斗ー
雪奏の部屋で鈴美さん、ベットに寝ている雪奏、俺が居る。…他のメンバーは居たかったらしいが大勢で押し掛けるのはダメと言う事で家に帰らした。
鈴美さんが雪奏の額に水で濡らしたタオルを載せて
「これで取り敢えず出来る事は無いわね。」と言うと俺は
「熱冷まシートとか使わないんですか?」と聞いた。
「雪奏、湿布とか使うと肌が負けるの。熱冷まシートも例外じゃなくね?」と鈴美さんが言って、
「さっき冬哉に連絡取ったら『大きい能力を使い一種の欠乏症になってるじゃないか?』って言ってたわよ?『何日か休めば治る』ともね?…何か有ればリビングに居るから言ってね?」と言い部屋を出た。暫くして温くなったタオルを冷やして雪奏の額に載せると雪奏が起きた。…熱で涙目になって、トロンとしてる。
「颯斗…ここ、私の部屋?」と雪奏が言ったから
「あぁ、ゆっくり休めば直ぐ良くなるから。」と言うと雪奏はこくりと頷くと、
「ここに、居て?」と心細そうに言った。
「当たり前だろ?」そう言って熱で赤い頬を触った。