ーside颯斗ー
俺の腕の中で眠った雪奏を見て俺は、大丈夫って言ったのに、と思った。
…雪奏の額を触ると、熱が上がってるのが分かる。俺はスマホからさくらのスマホに掛け
「…俺だ。そっちはどうだ?」…確認は雪奏の仕事だが今雪奏は眠って居て不可能。…俺がやるしかない。
『大丈夫。魔物の気配はさっきの《光》の力で消えたから。』そうさくらは言った。
「分かった…今《光》の力のせいで雪奏が力を使いすぎて眠ってるんだ。そっちは頼めるか?」と言うと話し声が聞こえ、
『分かった。こっちでやっとくよ。』と言って電話が切れた。
鈴美さんに連絡を取り、『安静に出来る所で雪奏を休ませて?直ぐ向かうから。』と言われた
俺は雪奏を連れ保健室に向かった。
その頃さくらたちは…
先生に説明しこの後何も無いため生徒は全員帰る事になった。…雪奏ちゃん、倒れる事は無いって言ってたのに…そう思ってたけど、私の能力でもこの学園内全てに掛けるだなんて無理な事だと思った。
私たちは颯斗たちが居ると思う保健室に向かった。