ーside颯斗ー
校内に戻った俺たちはがく然としていた…結界が破られていたから。
「《闇》で《光》を中和しているんだ…」と雪奏が呟いた。…アリかよ…。雪奏は何か決めたらしく俺に振り向き、
「颯斗、力を貸して。」と言った。
「どういう事?」と聞くと
「学園内全てに魔の手に染まってるから、光で浄化する。」と言った。
「分かったけど、力を貸して。って?」と言うと
「《光》最上位をこの学園全てに掛ける。颯斗に私を支えて欲しいの。」そう言った。
「は?学園内かなり敷地広いぞ?…なのに…」そう言うと
「大丈夫。」とニッコリ微笑まれた。
…仕方ない。
「分かった。…どうすれば良い?」そう言うと
「ただ、後ろから抱き締めていて?」と雪奏は言った。俺は後ろから抱き締めると雪奏の空気が変わった。…かなり集中している。
雪奏が何処にもいかない様に抱き締める力を強くした。
その後雪奏の《光》が学園中に行き渡った。