「雪奏さん、具合の悪い所は無いかい?」
「遼お義父さん。大丈夫。ごめんなさい。迷惑かけて…」まだ張りの無い声だけど、しっかりと言った。
「迷惑だなんて思わないよ?…さて、ここからは医者としてだけど、今回はストレスが原因で、今はストレスを溜めない様にすること。…良いね?」父さんが言うと
「分かりました。」と言った。
その時ノックされ、扉を開けて見ると冬哉さんと鈴美さんだった。
「雪奏、良かった…目覚ましたんだ…」鈴美さんが安心した顔で言った。
「今回はすみません。ご迷惑をお掛けして…」と冬哉さんが言った。
「いえ、気になさらないでください。」と父さんが言った。
「今回、雪奏さんが倒れたのはストレスが原因で、今の時期を考えると難しい話しですが、出来るだけ、雪奏さんのストレスを和らげる様にお願いします。…今回、雪奏さんが目を覚ましたのは颯斗の呼び掛けが強く占めていて、きっと颯斗が居なければもっと長く目を覚まさなかったでしょう。」
「そうですか…」冬哉さんは少し考えて、
「ここからは雪奏の父としての頼みですが、雪奏の体調が完全に回復するまで五十嵐のお宅に預かっていて貰えないでしょうか?」