ここは…確か。
『そうだ。ここは私の領域。…雪奏。お前がここに居る意味が分かるか?』と時龍は言った。
理由…思い付かない。
『我々龍は自ら認めた相手しか呼び掛けに答えない。…私は雪奏を認めたた上で召喚を許した。私が思う人の強さと雪奏が願う思いが同じだからだ。』
私の願う思い…大切な人を守りたい事。だけど、今ここに居ることは一番守りたい人を悲しませてる。…だからッ!!
『分かった。雪奏の思う気持ちは。…これを』
これは…?
『龍珠。これがあれば私の召喚も、まだ出来ていない技も出来る様になる。』14の誕生日に貰ったペンダントに藍色と紫色の龍珠は入り、ペンダントは何とも言えない特別な色になった。
ありがとう。
『さぁ、戻ると良い。…待ってるぞ。』そう時龍は言うと空間は捻れた。
私は颯斗がこっちに居る、と確信を持ちその方向へ走り出した。