ー中心街ー

「何、これ……」そこにはかなりの火力で燃やされたビルや、車などが多く有った。…ともかく被害状況を把握しなきゃ!

「長谷川先輩!!」近くにいた長谷川先輩を呼び止め

「ここの被害状況を教えてください。」そう私が言うと

「人は約20人。いずれも死亡者は居ないけど、重度の火傷が6割。今は澪が治療に当たってる。ビル火災60棟、車は100台を越えてる。」端的に言うけど被害は相当だね…澪の負担を軽くしようと空に両手を掲げ集まった光を拡散させると光が当たった所から火災の痕跡を無くした。…エリア指定系だからかなり消耗が激しいけど。…深呼吸して回りを見ると昨日と同じ足音の人がこちらに歩いてきた。

「やぁ、《宮》家。ボクは君たちが言うジャックだよ。」と笑顔で言った。(目が笑ってないけど。)

「《ヘル》…!!」私は驚きを隠せないでいた

…見た目は人だから。只纏っているオーラは禍々しい。

「さすが次期当主。…凄まじい程の力だね?…他の人は退散して貰おうか。」ジャックは指を鳴らすと今度は雷を落としてきた。

ギリギリ防御壁を使い皆に被害は出なかったけど…圧倒的に力が違いすぎる…!どうすれば…。