ーside雪奏ー

翌日、対策課へ颯斗と出勤し皆が来てから、珍しくお父さんが来た。

「課長。おはようございます。」と颯斗が言うと皆バラバラに言った。(仕事場だから役職名で言ってる。)

「皆、おはよう。…俺が来たのは、捜査一課から気になる事案があるから協力を要請されたからだ。」そう言って私は

「捜1…殺人ですか?」と自分の記憶と照らし合わせていった。

「半分当りだが、放火がある。」と課長は訂正した。

「放火殺人…私たちに来ると言うことは魔物関連の可能性が高いのですね。」そう言うと

「あぁ、詳しい話は本部で聞いてくれ。…行くぞ。」そう言って私たちは捜査本部へ向かった。

ー捜査本部ー

用意された席に座り、話を聞いていた。要点は

殺害されたのは女子大生。

殺害されてから放火。

だが、発火元が分からない。一瞬で千度を超える熱量で身元が分かったのは煤すら被って無かった鞄に免許証が入っていたから。

私たちには発火の原因を突き止めて欲しい。との事。