『ええ、そうよ。』と秋子さんは言うと

『お若く見えたので颯斗さんたちのお姉さまかと…』そう思った事を言うと嬉しそうに

『あらあら、』とクスクス笑っていた。

『母さん。雪奏上がらせるな。』と言って颯斗は玄関から本来の目的のテスト勉強をするために颯斗の案内で部屋に向かった。

ー颯斗の部屋ー

入ってみると颯斗の持つ香りである風の匂いが私の体を包んだ。余計な物は一切無い颯斗の性格を写したような部屋だった。…目を引くのは医学書とミステリー小説の多さだ。

『どうしたんだ?本棚見て。…じろじろ見られるのハズいんだけど。』頬をポリポリと掻いて颯斗は言っていた。

『うん。本…これ全部英文だよね?』と言うと

『ん?そうだけど。よく分かったな?医学書は病院を継ぐために、ミステリーは趣味だな。』そう答えて

『さてと、勉強、始めますか。』そう言って二人だけの勉強会を開いた。

ー終了後ー

終わり、帰る時間になり、立とうとすると颯斗に腕を捕まれ、次の瞬間私は目を見開いてた。

…キスだぁ!…私のファーストキス。
その次を見たかったけど突然目覚ましが鳴った。