えっ!?映像?何?
氷朗曾祖父ちゃん?私と似た力を使ってる…けど私より威力が弱い…
けど力の使い方が上手い。
まだ、私は伸ばせるって事だね。
──分かったか。雪奏。
えっ!?
振り向くと龍が目を開けてこっちを見ていた。
──日本を、世界を頼むぞ。戦で危うい状態になれば我を呼べ。我が名は時龍(じりゅう)11の龍の1頭。良いな。
そんな言葉と共に宇宙の空間は歪むと私を追い出した。
白い世界。
颯斗、どこ?
歩いても歩いても同じ世界。颯斗…会いたいよ…ぎゅってして欲しいよ…
「颯斗ーーーー!!!!」叫んでも誰もいない。
寂しくなって、しゃがみこむと、フワッと風が吹いた。──!!この風!!颯斗の使う風だ!!立ち上がって風が吹いた方に向かって走り出す。
どのくらい走っただろう?…でも颯斗に会うためなら!!そう思って走っていたら、上に上がる階段があって、その先にある扉を開けた。そしたら光が溢れて私は目を瞑った。