ー翌日。ー

朝、俺と雪奏は職員室に来ていた。昨日雪奏と話していた事を鈴木先生に伝えるつもりだ。…他のメンバーには昨日の夜に連絡を取り合って了承は得ている。

「鈴木先生、おはようございます。…実はお話しが有りまして──」と言い、先生は俺たちの只ならない雰囲気で何かを察したのか

「……分かった。生徒指導室へ。」と言ってその方向に歩き出したから、俺たちは付いていった。


「──と言うわけで、委員長会議を昼休みに変更したいのですが、宜しいでしょうか?」と雪奏が言った。

「それは、本当なのか?君たちが新設された対魔物対策課のメンバーと言う事は。」鈴木先生は確証が欲しいらしく、俺と雪奏はアイコンタクトで【手帳出すか。】と確かめ、俺と雪奏は胸ポケットから手帳を出し、自分の写真が出ているページを出して鈴木先生に見せた。

【対魔物対策課隊長 時宮雪奏】の文字と【対魔物対策課 五十嵐颯斗】という文字がそれぞれの手帳に記されていた。

…先生は目を見開き、
「…分かった。朝の職員会議で俺から先生方にこの事を伝える。…俺から1つだけ伝える。…魔物との戦いになっても、必ず生きて帰って来い。」先生は言った。