ビックリして声が出ないみたいだ。
「本当に自分が悪いと思った時だけ謝ること。…良いな。」と言い
頷くのを確認してから雪奏から離れた。
暖かくなってから庭に出た。
雪奏のペースに合わせゆっくりと歩く。
風が吹いて、随分と風が冷たい。…特訓の見せ所かな?集中して、
「あ、」気付いたみたいだ。
「成功だな。」俺がやったのは風の結界。冷気だけ遮断した。
「上手くなったね。颯斗。…これ、結構難しいものだよ?…ここまで来たら、私の知る風の最高位の力会得出来るよ。…やってみたい?相当難しいけど。」雪奏が聞いてくる。答えは聞くまでもない。《風》を極めてやる。
「教えてくれ。」
「分かった。…先ず真空刃は作れる?」真空刃…風を鋭くして風で切る技だな。
「今は同時で3枚だな。」俺が言うと、雪奏は
「分かった。真空刃と風舞(かざまい)の複数同時進行の技、空の舞だよ。」風舞─エリア系で自分の回りに四方八方に風を吹かす上級者向けの技。─それの同時か。ハードだな。