「おはよう、雪奏ちゃん。」とさくらが言って

「おはようございます。さくら先輩。」と言った。

「はい、颯斗。頼まれたもの。」とお盆に乗っかってる苺ヨーグルトが入った皿とスプーンを俺に渡した。

「サンキュー。」と言うとさくらが

「じゃあ何か有ったら言ってね?」と部屋から出て言った。

ベット脇にあるテーブルにヨーグルトを一端置くと雪奏を起こしヨーグルトを掬うと雪奏の口元に持っていって

「ほら、口開けて」と言うと雪奏は赤くなって

「大丈夫だよ。自分で食べれるから、」と言った。けど、俺はスルーして、

「早く。」とムリヤリ食べさせた。

「おいしい…」と雪奏が言った。それから何回か繰り返してヨーグルトを完食した。

「久し振りかも…完食したの。」ボソッと言ったのを聞き逃さなかった。

「ん?『完食したのが久し振り』ってどういう事だ?」と聞くと雪奏はビクッてして、ゆっくり話し始めた。