部屋に行くと雪奏は起きていて窓から外を見ていた。
…もう少し時間たったら中庭に連れ出すのも良いかもな。

「おはよう雪奏。」と声をかけると

「おはよう、颯斗。」と返してくれた。

「…ねぇ、颯斗。今日、会見だったでしょ?どうなったのか教えて?」…あの事か。知ることでストレスにならないか?

黙っていた俺に雪奏は、

「私は時宮の次期当主だよ?事態を知ってなくちゃダメだよ。」雪奏の瞳に強い光があった。

俺は白旗を挙げて

「…分かった。…冬哉さんが用意してたボイスレコーダーで時宮家を始め『宮』家は情報開示を要請していた事が分かり、逆に否定していた警視庁幹部が総辞職した。長谷川のオヤジさんは賛成派だから無害だ。…今は警視庁の新たな幹部、そして対魔物対策課を設置の準備をしている。」テレビの内容を重要部分を言った。

「そう。…ありがとう。対策課…きっと私たちが駆り出されるね。」そう言ってベットから起き上がった。だが…

「まだ、ムリだ。今はゆっくり休む事を考えること。」ふらついた雪奏を支えながら言った。

雪奏をベットに横にすると、ノックがしたから開けるとさくらがいた。