「油断大敵。」と共に水のバリケードが私の回りに張られた。

キングには風が邪魔をして上手く力が使えない様だ。

「遅くなった。」そう言って私の隣に立つ愛しい人。

「キングだけ?…情報だとクイーンが居たはずだけど。」長谷川先輩が言うと

「クイーンの正体は最初の犠牲者で操られてた。だから開放してあげた。」そう言うと

「分かった。避難は完了してるよ?」とお義姉ちゃん。

「負傷者も回復済み。バックアップするよ。」と澪。

「皆…この闘い、終わらせるよ!」その声と共に劇化した。

技を使っては打ち消し、受け打ちされの繰り返し。

…消耗戦になる。

どうすれば…。

1つ、思い付いた。…いや、思い出したが正確かも。…体が、血が知っている。これしかない。

「颯斗、協力して」と言った。