ー時宮邸ー
私は書庫にいた。
キングとクイーンに関して情報が欲しくて。
けれど無く、諦めようとした時、目に止まった物があった。…龍の彫り印。導かれるように彫り印を触ると一部の壁が崩れ、部屋が現れた。
「こんな所…知らなかった…」中に入ると本が大量にあり、表紙からして白文。
一人では読みきれない。家に居る颯斗やお父さんたちを呼びに言った。
──
「これを読むんだな。」と言いお父さんはパラパラと捲り、次の本へ、その繰り返し。
お母さんも10秒位で一頁を捲っていた。
私も読み始め、颯斗も読み始めていた。
全員半徹夜の状態で全部読むと報告会をしていた。
「キングとクイーンに関してはこれ、後雪奏の力に関する本も見つかった」お父さんが言うと、
「取り合えず今は休もう。対策課のメンバーが居るときに話す。」そう言ってお開きになった。