「く、苦しいよ。」そう言うと力を緩めてくれた。
咳払いが聞こえ、そっちを見るとお父さんたちが。びっくりして離れると、秋子お義母さんが
「見せつけられちゃったわね。」と茶化された。
恥ずかしくて俯いてると、さくら先輩が
「雪奏ちゃん真っ赤!!」と言い、私と颯斗以外の皆は笑っていた。
「さてと、そろそろ会場へ行く時間だな。」そうお父さんが言って皆で和やかに向かった。
ー会場内ー
挨拶回りが終わり、会場へ来てくださった方々と颯斗と談笑していると、ツカツカと大学生位の女の人が来た。…うわっメイク濃いし、香水臭い…
「あなたが時宮雪奏?」相手の非礼に眉をしかめそうになるけど、冷静に
「はい。私が時宮雪奏です。失礼ですが、鳥飼製薬社長令嬢の鳥飼未菜様とお見受けしますが」と聞くと
「えぇ、そうよ。あなたのせいで颯斗とのお見合いを取り消された。」なに、これ、やっかみ?しかもお見合い?颯斗?ふざけないでよ!
私が切れそうになったのを見た颯斗は