「ごめんな…あの時の事、それに思い詰めていたの分からなくて…」俺は続けて

「本当は雪奏が抱き付いた時、かなり嬉しかったんだ。あの時は俺自身俺の部屋か、雪奏の部屋だったら、襲ってたと思う。」そう言うと俺は雪奏をこっちに向け、抱き締めた。

「ごめんな…」俺が言うと雪奏の纏っている雰囲気が和らいでいき、雪奏の腕が俺の背中に回る。…許して貰えたみたいだ。

暫く抱き締め合っていたが、周りを見ると、これは雪奏に見せたい、そう思った。

「雪奏。周りを見てみな?」と言うと雪奏は顔をあげて周りを見ると目を見開いて

「マリンスノー…」

そう。俺も実際テレビとかで見たことは有るが、こうして見ることは初めてだった。

暫くその景色に見惚れていたが雪奏に見せたい物があることを思い出した。

「雪奏。見せたい物がまだあるんだ。一緒に行こう。」

そう言うとその場所に向かった。