ーside雪奏ー

「えっ!?で、デート!?」びっくりした…凄く嬉しいけど全く聞かされて無かった。

「イヤか…?」颯斗、私はその淋しそうな目に弱いのに…きっと知っててやってる。

「イヤじゃあ無いよ?只凄くびっくりしただけだよ?」颯斗は嬉しそうに笑って

「じゃあ、先ずはこっち」と言って私は颯斗に付いていった。

ーお店ー

「ここ…」私はまた、びっくりしていた。

「雪奏、興味有りそうだったから。…このワッフル屋。」そう。テレビで世界的に有名なワッフル屋さんがこの界隈に進出したのを見たからで…

「颯斗。ありがとう!」そう言って私はぎゅ~っと颯斗に抱き付いた。

「それは後でな?」と言われ、べりっと剥がされた。私はむく~っと剥れて

「そんな顔しても駄目だ。…直ぐにゆっくり出来るから、な?」最後は耳元で囁かれた。

…でも私の機嫌はそうそう直らない。

颯斗は私を連れワッフル屋に入って行った。