ネットで予約をし、思い付いたデートプランに沿うように店に予約を入れたりして夜は更けて行った。

ー12月2日ー

今日は明日はほとんど二人で居られないから、先にデートに来ていた。

…とある人とは、冬哉さんの事で、対策課の休暇を取った。

俺からのサプライズ。《好き》とかハズいから言えないけど、俺の中一番を占めているのは雪奏なんだ。

楽しんでくれよ?

先ずは雪奏を呼びに行かなくちゃな。廊下を歩きながら雪奏が居る教室へ向かう。

…さくらが他のメンバーにサプライズをバラして協力を~!って言ったらしい。だから知らないのは雪奏だけ。…その代わりに皆ずらして休みを入れるらしいが。…雪奏の居る教室が見え

「雪奏。行くぞ。」と声を掛けた。

「うん。分かった。」そう言って雪奏は手を繋ぎ(雪奏曰く、『颯斗の手大きくて安心するから、繋いでいたい。』との事。)校門を出て何時もと違う道を通る。

「颯斗?…道、そっちじゃないよ?」雪奏が言うけど

「冬哉さんに今日だけ対策課は休みを貰ったんだ。明日は二人きりで居られないから。だから、デートしよう。雪奏。」そう俺は言った。