通された応接間は広々としていて、さすがに渋谷のヘルスとは違う。 すぐに店の人が来た。 『初めまして。店長の小泉です。』 歳はまだ30歳半ば、もしくは若く見えるだけか。 見た目には身なりも、そして声もかなり落ち着いている。 『初めまして。昨日電話しました、あんなと申します。』 すでに小泉の目はあたしを商品として、品定めしている。 売れるか、売れないか。