び、びっくりした…。
いきなり告白されるなんて思ってなかった…。
さらに、どこからどうみてもチャラ男の蓮太さんから。
と、とにかく里菜ちゃんに電話しよ…。
―プルルル…。
《もしもーし。美羽? どうしたの?》
「あのね……」
親友の荒川里菜ちゃんにさっきの事を全部話した。
《そんなことがあったの!? で、これから美羽はどうする?》
「チャラ男となんて付き合えないよー」
《まぁ美羽は、チャラい人嫌いだもんね。》
さすが親友。 よくわかってるっ!
「だから、断る事にしたんだけど、どうやって断ればいいと思う?」
《そんなの簡単でしょ? ごめんなさい、付き合えません。って》
む…無理だぁーっ!
「里菜ちゃんには出来るかもしれないけどさ……。」
私には絶対できないよー…。
《ってゆうか、そのチャラ男って誰なの?》
あっ、里菜ちゃんに言ってなかったんだっけ…。
「確か…神埼蓮太っていう人」
《えっっ!? か…神埼君!?》
耳の鼓膜が破けそうなくらいの里菜ちゃんの声にびっくりした。
「そう…だけど…里菜ちゃん、知ってるの?」
《逆にっ!!!!! 美羽、知らないの!?》
「う…ん、初めて見た…。」
《本当に!? もう30分以上も話してるから、また明日学校で話すね!》
そういえば、だいぶ話してたなぁ……。
「うん、分かった! じゃあ、また明日ねっ!」
《はーい♪》
―ガチャ
蓮太って誰なんだろ…。
明日、里菜ちゃんに詳しく聞こっと。
俺、まじでどうしたんだろ…。
いきなり告白してしまったよ…。
今思い出すと改めて恥ずかしっ!///
だけど、美羽まじで可愛い。
今すぐにでも俺のものにしたい…。
…って、何を考えてんだ俺は!!!
~♪~♪
電話の着信音が鳴った。
―ガチャ
「はい、もしもし」
《もしもし~? 蓮ちゃーん?♪》
ん? 誰だコイツ。
「は? 誰だよお前。」
《えっ!? 舞耶だよぉ? まーや♪》
「あぁ、お前か。」
《何よ、その返事~っ》
《ねぇ、今から遊ぼ♪♪》
最近、欲求不満なんだよな‥‥俺。
まぁ、アイツからは絶対振られるんだし。
いいよな。 毎日のようにやってる事だし。
「あぁ、いいよ」
《本当に~!? やったあ~♪♪》
「お前ん家行くわ。」
俺の家は汚いから舞耶の家にした。
《分かったっ♪ じゃあね~♪》
「よし、行くかっ」
俺は家を出た。
「ふぅ~。」
今、私はお風呂に入っている。
頭の中は神崎蓮太って人のことばっかり。
「っていうか本当に、何者なんだろ…。」
明日、里菜ちゃんにちゃんと聞く約束だったんだけど…。
やっぱり気になるっ!
「美羽ーっ?」
お母さんの声が聞こえた。
「なにーっ? 今お風呂入ってるから後にしてくれない?」
「後からでもいいんだけど、美羽の服のポケットの中にメールアドレスの書いた紙、入ってるけどーっ?」
えっ…?
どうゆう意味?
「分かったー! すぐ上がるね!」
体を拭いてと…。
ーガチャ
「上がったよー。 紙、見せてー?」
「はい、これ。 大事なものだと思って、取っておいたよ。」
私は、お母さんから一枚の紙を渡された。
「ありがと…」
確かに小さな紙には真ん中にメールアドレスが書いてあった。
その右下には、“神崎蓮太”の文字。
「えっ…。」
「どうかしたの?」
「あはは…。 いや、何もないよー」
私はダッシュで部屋まで行った。
ーバタン
いやいや、問題あり過ぎでしょ!!!!
ってゆうか、いつ入れたの!?
あのチャラ男っ!
お母さんには何とかごまかしたけど、皆に私の住所聞き回ったりしないかな…。
そして、家の前まで来ちゃったりして…。
あー!!!! ダメダメっ!
マイナスに考えちゃう私の癖、直さないとっ!
それより、どうしよう…。
メールしないと怒られるかな…。
怖いっ! 怖すぎる!
まあ、一応メールしよ…。
『田中美羽です。登録させてもらいました。』
よし、送信完了っ!
~♪~♪
「えっ!? 早っ…!!」
やっぱり、チャラ男はメールが早いのか…。
『メールありがと。 俺の事、嫌いなんだろ? 無理してメールしなくていいから。』
「な、っ…。」
何よっ! その上から目線!!!!
私の事、もう飽きたんだろーね。
よし、返信するっ!
『蓮太さんも私の事嫌いですよね? メールしなくていいですよ。』
~♪~♪
は…早いっ!
『あそ。 まぁ、俺はお前の事嫌いじゃないから。』
えっ…?
そう…なの?
あ…。ダメダメっ~~!
すぐ人を信じちゃダメだよっ!
『そうなんですね。 私はどちらかというと、嫌いです。 ごめんなさい。』
送信完了。
あれ…?
返信が来ない…。 言い過ぎたかな…。
“嫌いです”なんて…。
「あーも~私。ダメダメじゃん!!!!!」
も…もういいや…。
寝よう…。