いつも通りの、変わらない日常。そんな平凡な日常を、壊してくる先輩がいました__。
 「皆、おっはー!」
 「おっ、来たきた。いつもの、おてんばが!」
 「うわ、ひっどー!」
今日、私は、如月学園の高等部1年になった。如月学園とは、共学の超がつくほどのエリート校。私は、初等部からこの学園だから、エスカレーター式で、ここまで来た。
入学式___、
 「……ということで、外部入学の生徒が少なく、中等部からの生徒ばかりですが、関係なく、仲良くしていきましょう。」
 「やっぱり、生徒会長カッコよくない?」
 「本当、なんでも出来るしね。」
ですよねー、やっぱかっこいいですよねー。私も、付き合うならあんな人がいいなぁ。
そうこうしているうちに、入学式は終わり、それぞれのクラスで、HRが始まった。
ちなみに、私は、1-aだ。
 「私が、担任の綾坂 霧香です。では、外部からの子もいるので、自己紹介を、していきましょう。」
端の方から、持ち上げ組も、外部の人も順番に自己紹介をしていた。その中に、女子の目を釘付けにした、1人の男子がいた。
 「唐沢 雅人です。外部です。出身中学は、桐沢中です。」
桐沢中って、男子校じゃん。それに、あそこも、エスカレーター式じゃないっけ?
 「桜木さん、次、あなたですよ。」
 「あっ、はい!えーと、桜木 御崎です!よろしく!!」
 「これで、全員ね。じゃ、授業は、明日からだから、今日は、これで解散です。」
 「起立、礼!」
やっと、終わった!さてと、帰ろう。
 「なぁ、桜木。」
 「えっ、」
その声は、唐沢君……。 「あ、あのさぁ、俺のこと、覚えてないのか?」
「えっ、あ、ご、ごめん。私、ちょっと覚え……が……っ!?」
答えを、言う前に、私の唇は、唐沢君に奪われた。___
えっ!なんで、これっても、もしかしてキ、キス!?えーー!私のファーストキス、唐沢君に、あげちゃったの!?嘘!!私の初めては、会長って決めてたのに!!
「ちょ、ちょっと!何するの!?」
「やっぱり、覚えてないのか?」
「覚えてる訳無いじゃん!!なにやらかしてくれてんの!?」
マジで、おかしいでしょ!?どうかしてる!
「じゃぁ、俺達が、許嫁ってことは?」
えっ、聞き間違えじゃないよね?許嫁って言った?知らないわよ!!
「あのさぁ、聞いてもいい?聞き間違えだよね?その、許嫁ってこと。」
「本当の事だよ。俺とお前は、生まれたときから許嫁だよ。」
嘘でしょーー!だってだって、私には、会長がーー!
「御崎。聞いてる?」
「ふぇ!き、聞いてるよ?」
てか、今、何時?
……やっばー!!今日は、会長と帰れる日なのにーー!!
「御崎ちゃん、ど・う・し・た・の?」
「か、会長///~!す、すみません!!すぐ行けなくて、待たせてしまって!!本当に、すみません!!」
「いいよ♪さ、帰ろ♪」
そういって私の手を会長が握ろうとしたとき__。
「俺の御崎に、気安く触るな。」
そういって、会長の手を払った。
「は!?ちょ、何言ってんの?会長に、失礼じゃない?」
「お前は、黙ってろ。」
何よもう!!
「へー、君、御崎ちゃんに、気でもあるの?」
「俺は、御崎の許嫁だ。」
「へー、じゃ、勝負しようよ。御崎ちゃんを賭けて。」
「受けて立つ。」
こうして、会長と唐沢君の勝負が始まるのだった。