「あ、あのっ! なにっ?」



私はまだ、状況がよく呑み込めてない。

 
今、要って言ったよね?

 
っていうことはなに? 

 
要くんの、友達?

 
 
じゃあ、要くんはどこ? 

 
いる気配がないし。



「そんなとこに突っ立ってないで、上がれよ」



そいつはまだ、バスタオル一丁で私を見てて。



「か… 要くん、は?」


「いないけど?」


「は?」


「俺一人だけど?」


「はあ?」



一人って。


じゃあ、何でアンタがここにいるんだって話。



「要くんは? コンビニかどっか?」



あああ……

 
私は一体何を言ってるんだろう。

 
混乱中です。



「合宿だろ」



はい、その通りです。

 
って!


だったら何で?

 
何で主が留守なのに、あなたがここにいるんですか?!



「俺、ここに泊まるから」


「へ?」


「今日からずっと」


「は?」


「アンタも別に、気にしなくていいよ」



はいいい???