ふふん、と笑う流川。
…ま、マジっすか。
「お前、俺が女装してここで働いてると思ったろ」
「そ、そうなんでしょ」
「んなわけねーだろ」
「だって、バイトって…」
「バックでだよ」
「え?」
「皿洗ったり、フルーツ盛り合わせたり。俺に女装の趣味はない」
そうなんだ…
ほっとしていると。
「ナオちゃ~ん」
オネエマンたちに囲まれだす流川。
そんなオネエマンたちを上手くあやすように会話を始めてしまった流川の隣りで、私は居場所を失っていた。
ううう…帰りたいよぉ…
なんで私がこんなとこにいるのぉ…
要く~ん…
そのうち店内の照明と音楽が変わったと思ったら。
「「ショータ~イム!!」」
「……っ、あああわわ」
ステージで踊りだすオネエマンたち。
ちょ、ちょっと…
やめてよ…
いや……あれれ…??
「ぶっ」
お…
オモシロイっっ!!