「ふう」


と息を吐きながら、ゆっくりとバスルームから出てきた肌色は。

 
腰に青いバスタオルを巻いていて。

 
白いタオルで、髪をわしゃわしゃ拭いている。


 
…男の人、であることは間違いない。


うつむいているから、顔が見えなくて。


 
「か…」



要…くん?


……か?


 
なんだかちょっと…体つきが違うような…

 
身長も…少し高いような…


髪も…短くないか?



「か…要くん?」



ぽつり。

 
つぶやくようにその肌色に声をかければ。



ふっ、と。

 
振り返った青いバスタオル。




――っっ!!!???




声に鳴らない叫びが、

 
頭のなかで音をあげた。



 
だ、だって……