コイツが連れ帰ってきたカエルのぬいぐるみ。
俺がぬいぐるみを構うなんて、柄でもない。
コイツは俺が、奇跡みてぇなことを起こすカエルに一目置いているとでも思っているようだが、
俺はそんなもの大して信じちゃいない。
お前と一緒にすんな、アホ。
ただコイツが持ち帰ってきたのがカエルだったことに笑えただけだ。
ショーウインドーにへばり付いていたコイツの姿。
カエルがカエルを抱えて帰ってくるとは。
他人には思えなかっただけだ。
それもこれも、何か意味はあったのだろうか。
この時期にコイツの誕生日。
贈れたピアス。
その他に起こる諸々のラッキーの数々は、
確かに偶然以上のものがある。
巡りあわせだったのかもしれない。
今となっては、そんな風にも思えてくる。
コイツの影響か。
自分でも笑っちまう。