わかんないんだけどっ。

 だけどっ。


 とにかく帰んなきゃ。

 動転する私。


「帰るっ!!」


 布団にもぐったまま叫べば。


「あと40分後には出るぞ」


 40分後?

 は、早くね?

 いや、そうじゃなくてっ。

 今すぐにでも出てくからっ。


「シャワー浴びんなら早く浴びろ」


 …直球かっ!


「そのまま帰るにしても、早く起きろ」

「……」


 …え?

 
「もう9時だぞ。起きろ」


 9時?

 いや、さっきまで夜中の2時くらいだったでしょ。


「腹へったし。朝メシ食いに行くから早く起きろって」


 …朝?

 メシ?

 
 ということは…なんですか?

 文字通り、朝ですか?


 じゃあ…

 一晩、泊まったってこと?


 ココにっ?!

 ラブホにっ?!



 ノオーーーーッ!!


 
 ももも、もしかしてっ、


 ヤッちゃったっ?!


 ウソでしょ?

 でも、

 この格好…



「マジでーーー?!」

「マジだよ」


 ウソ。ウソウソウソっ。


「ホントに?!」

「ホントだって」

「やだっ! なんで?!」

「なんでって。寝ればそうなるだろ」

「そそそ、そんな…」

「当たり前だろ」

「だって全然…」

「夜が明ければ朝って決まってんだよ、バカ」

「…は?」


 話…

 食い違ってません?