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シャー……
水音。
耳に、とても心地よく。
カラダを包んでいる生地の感触も、なかなか。
「ふぁ……」
あくびをしながら、伸びをして。
再び丸めるカラダは、ふわりふわり、浮いてる感じ。
キュッ…
ガタ……
物音がして。
水音、止んじゃったな。
いい感じだったのに。
「ん~…」
もう一回伸びをして。
ゆっくりまばたき。
物音のしたほうへ、顔をむけて。
「……」
バスタオル一丁。
わしゃわしゃとタオルで頭をふく男。
なんだこれ。
どっかで見たことあるぞ。
!!!!ヌオッ(゚ロ゚ノ)ノ
「ぁ……わ…」
さすがに今回は、叫ぶことなく済んだけど。
頭のタオルを下ろした男は、普通に、流川。
「ななななな…」
なんですか、これ。
「流川…何してんの…?」
何してんの、って。
「あ? シャワー浴びてたんだよ。見ればわかるだろ」
ハイ。そうですよね。
「何で? 何?」
っていうか、
「ここ、どこ?」
見覚えのない空間。
モノトーンで統一された、壁紙や床。
テーブルに、ソファ。
なんだか異様にでっかいテレビが置いてあって。
…ハッ!!
私が寝ている場所。
なに? この…広すぎるスペース。
真っ白なシーツとふんわりした掛け布団にはさまれてる私のカラダ。
……ベッドだよな…
っていうことは…?
「ラブホだけど」
…はいぃ?