「え?」


 どうするって?

 なにを?


「これからって?」

「これからだよ」

「これからって… だから仲直りしたから、こらからはその、たまに会ったり、えっと…」

「なに言ってんの、お前」

「なにって、仲直りってそういうことでしょ?」

「バカ」

「は?」


 なんでこのタイミングでバカ呼ばわりされるわけ?


「なんでバカ…」

「このあとだよ」

「へ?」

「最終、行っちまったぞ、もう」

「……え゛?」


 

 ええええっ?!



 そういえばっ!

 こんなところですっかり話し込んでしまったっ。


 慌てて時計を見るも。


「あ゛あ゛あ゛あ゛~!!!」


 ホントだ…


「ウソでしょ」


 ちょ、ちょっとちょっと!

 これじゃ、流川を呼んでも呼ばなくても同じことじゃんっ。

 帰るために呼んだのにっ。


「どどどっどうしようっ」

「だから、どうすんだって聞いたんだ」

「どうすんだって! どうすんの?!」

「知るか、アホ」


 今度はアホかいっ!!


「アホって! なんで早く言ってくれなかったの?!」

「早く、ってなぁ、お前。そういう問題じゃねーだろ」

「ううう…」


 立ったり、座ったり。

 落ち着きなくそんなことを繰り返してしまうばかりで。


 そんな動きをしてるうちに、また目が回ってきてしまい。

 あああ…ヤバイ。。

 倒れそう。。。


 貧血にも似た症状。

 もう…

 なんでこんな目にあうのぉ…


 ふらふら~~~


 よろめく足。

 あああ…

 ダメだこりゃ…


 案の定。

 私が倒れこんだ先には。


「またか」


 流川のカラダ。


 すっかり…定番になってるな。

 もう驚きません。

 あはははは…


「本気で倒れんなよ」

「だってさ… 電車行っちゃったよ… あは、あはは…」


 支える流川の腕のなか。

 ……脱力。