しかし……
「レンタル」ってさ、変だよね?
じゃあ、アンタは、それまでどこで生活してたんですか?
……って話。
訝しんで聞いてみれば。
「俺のアパート、改装工事することになったんだわ。行くところ無かったし、三週間くらいかかるみたいだから、バッチリタイミング合ったってこと」
……だって。
な、なんたる強運の持ち主。
私は唖然としてその話を聞いていたけれど。
そんな旨い話があっていいものかと、要くんに電話して確認することにした。
だって、こいつの話が全部ウソで。
勝手に人の部屋でお風呂に入っちゃうようなただの変態だとしたら。
「………」
そ、そんな事…考えたくない!
要くんへのコール、15回目。
返ってきた言葉は。
「ごめん、唯衣。言うの忘れてた」
…………。
どうやら、バスタオル男の言うことは……
マジ。だったらしい。
撃沈………