「…は?」
はいぃ?
なに言っちゃってんの、この人?!
「一緒にって…」
「寝ようかって言ってんだよ」
再び、ニヤリ。
「ま…また冗談なんでしょ…?」
小声で聞けば。
「本気だけど?」
あっさり。
う…ヤバイ。
水……のなかにぶっこんでやらないとダメかもっ。
「だっ、だめっ! 絶対だめっ!」
叫ぶ私。
「同意がないとしないって言ったじゃんっ」
抱えてるカエルを流川の顔面に押し付ける。
「うぇっ、やめろ、バカ」
「おろしてっ」
「カエル! どかせ、バカ」
「おろせーっ」
「今おろしたら完璧に落ちるぞ」
「あ」
「見えないからカエルをどかせって」
流川の顔からカエルを剥がすと。
「やらしいな、お前」
はあ?
セリフ、間違ってない?
「それはアンタでしょっ」
「なにを想像した」
「は?」
「一緒の布団で寝るとでも思ったか」
「え?」
「俺は一緒に寝るかって言っただけだ」
「……」
「お前も寝ろ、の意味で」
ニヤニヤ。流川。
ぽかーん…
開いた口が、ふさがりません。
ま…またからかわれた…
しかも、こんな手の込んだ真似しやがって…
「あんたねっ…」
可愛くないっ、可愛くないっ!
絶対可愛くないっ!
一瞬でも可愛いなんて思ってしまった私のバカっ!