「もうすぐ夏休みだね、要くん」



あと三日後に迫った待望の夏休みを前に、私は少々興奮気味だった。

 
要くんと付き合いだして、初めての夏休み。

 
したいこと、行きたいとこ、いっぱいあって。

 
 
っていうか、要くんとなにかできれば、それはそれで満足で。

 
とにかく一緒にいれる時間が増える夏休みが来る!

 
それが楽しみだった。


 
「どうする? どこかに行く? 旅行とか?」


「ああ、そうだな」



すっかり夏休み気分になっていた私は。

 
鏡の前で髪をセットしている要くんの周りをクルクルうろついた。

 
 
それにしても…

 
鏡に映る要くんも、やっぱりカッコいいんだなぁ。。

 
惚れ惚れしちゃいますぅ。。。


 
告白されたのは私の方なのに、今じゃすっかり私が彼にはまってしまってるみたいで。

 
 
だって、仕方ない。

 
要くんが、初めての彼氏なんだもの。

 
 
程度の差はあれど、

 
誰だって、「初めての彼氏」には、はまっちゃうよね??


 
キスも初めてだったし、もちろん、えっちも…

 
全部、要くんとが初めてで。

 
怖かったけど、どきどきして嬉しくて。

 
 
すっかり、私は彼に夢中なんです…