「ったく…こんなに酒癖が悪りぃとはな」
呆れる流川。
「悪くないですよぉ~だ」
つかんでいたピザをお皿に置いて。
トイレに行こうと立ち上がる。
「ん~よいしょっと」
おしりを持ち上げて。
トイレへ向かって、2~3歩踏み出したとき。
「あ、あれれれれ~~」
視界、ものすごい勢いで回ってます。
わわわ……やばっ。
体勢を立て直そうとして踏ん張る足。
が。
「あ、きゃ~~」
前に進むはずのカラダは、言うことを聞かず。
頭が後ろにさがってしまって。
私のカラダ、よろめきながら、後退開始。
ちゃ、ちょ、ちょっ。
私は前に行きたいのですっ!
「ああああ~れれ~~」
思ったときには。
流れゆく天井。
「ぎゃ、ぎゃぼ~~」
ぎゅっと目を閉じて、私は後頭部が床に叩きつけられる瞬間を待った。