「わ、私がやるからにはビシバシやるからね」
「ええーーー」
「「「文句言わないの!!!」」」
美怜と麻衣と静香は声を揃えて言ったのだった。
「はーーーい」
そして、私たちの特訓が始まった。
朝から晩まで毎日毎日特訓の日々。
美怜と麻衣、静香の厳しい態度の中、弱音を吐く子なんて1人もいなかった。
むしろ、闘志がみなぎっていた。
放課後には満月様も顔を出してくれた。
なんか、一致団結しているという実感が感じられた。
そんなある日の事だった。
放課後だった。
陸と優輝がたまたま庭園を通りかかった時だった。
(まあ、陸が静香にこっそりと聞いたのだが…)
陸が庭園の方を指して言う。
「あれー、見ろや優輝」
「一体何だよ」
「美怜ちゃんが練習してる」
「ぶっ!」
飲んでいたコーラを思わず吐き出してしまった。
「好きだからって動揺し過ぎやって」
そう言って、腰あたりを突付いている。