「あ、今日俺部活だから、一緒に帰れないわ。」



申し訳なさそうにいう晃にあたしは首を振った。



「大丈夫だよ!部活頑張ってね!」




「…ありがと。」



晃の手があたしの髪をくしゃっとした。



「せっかく、整えたのにー!」




「ははは!いいじゃん、可愛いよ。」




「こんな、ボサボサな髪の時に可愛いって言われてもー。」




くくっ、と笑う彼を見て微笑む。




温かい気持ちになるんだ。




「じゃ、後でね。」




「うん!」



晃は一組、あたしは三組だから、クラスは別々。



でも、いつも一緒にお昼は食べてるんだ。