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ある日のこと。
教室で授業を受けていたとき、担任の先生が放送を聞いて、職員室へ戻った。
先生が居なくなったので、皆ベラベラ思うままにお喋りしていた。
勿論私も。
と、すぐに先生が帰ってきて皆慌ててお喋りをやめた。
やけに真剣な表情の先生から、怒られるかな??という不安が、教室の空気を悪くしていた。
先生はツカツカと早歩きし始めると、私の前までやって来た。
シン………
教室は完全に静まり返った。
そんな中で、私の心臓は破裂寸前だった。
どうしよう…怒られる…?? でも、皆も話してたのに………。
不安と緊張が入り交じり、パニックを起こしそうだった。
すると、先生が静かに口を開いた。
「お家から連絡がありました。――慌てずゆっくり帰りなさい。」