それから慌てずに家に帰ると、お母さんと妹がまた、『あの日』のように準備をしていた。










「おばあちゃんのところに、行くんだね。」










そう言うと、お母さんは無言で頷いた。












おばあちゃんに何かあったのかな…? いつになったら元気になるのかな?









おばあちゃんのところに着くまで、そんなことばかり考えていた。











やっと到着したときにはお父さんも一緒にいた。











「じゃあ、行こうか。」










そう言って、病院内には入らずお父さんの車に乗り込んだ。










何がなんだか分からず、ただ疑問を浮かべるばかりだった。