「ジェット!」


凛々がもう一度呼びかけて引きとめようと手を伸ばしたが、直ぐに引っ込めた。


ジャスティスの身体から黒いオーラが立ち上ぼり、みるみるうちに闇に包まれ始めたからだ。


このオーラは見たことがある。


これは、世界を破滅させるオーラだ。


闇はどんどん広がっていく。


「凛々!この闇に包まれたら僕は消えてしまう。こんな禍々しい物は初めてだ。おかしくなりそうだ。」


タロはパニックを起こしたように飛び回り、出来るだけ部屋の奥へと逃げた。


闇はどんどん大きくなりながらも、部屋の外へと消えていく。


ジェットが移動してるんだ。


どこへ行こうとしてるんだろう。